ブルーレイのポップアップメニューとは、BDで再生中の映像に、オーバーレイ表示をさせて、操作可能なメニュー画面のことです。映像を見ながらメニューの操作ができます。このポップアップメニューというのは、DVDには、ありません。ブルーレイ独自のメニューです。現在のDVDやBDプレイヤーのリモコンのボタンを確認すると、「戻る」ボタンや「トップメニュー」ボタンに加えて、この「ポップアップメニュー」ボタンがあります。
映像制作において、同じビデオで、DVDとBDを制作していく場合に、この「ポップアップメニュー」を制作するか、検討することになりますが、DVDの延長で、BDを制作する場合は、予算の関係などもあり、ほとんどは制作しません。そこで、問題になるのが、同じビデオで、同じメニュー画面やチャプター画面をDVDとBDに採用した場合、挙動が気になることがあります。
「戻る」ボタンを押して、同じ挙動をするか、しないか、「ポップアップメニュー」ボタンを押して、同じ挙動をするか、しないかという問題です。
制作依頼者が、DVDについてはよく知っている場合でも、BDになると、この「ポップアップメニュー」を知らない、または、どう活用したらよいかわからないということが少なくありません。
そうすると、DVDとBDで、挙動が異なる場合に、どうしてなのか?と悩むことになるのです。しかし、もともと「ポップアップメニュー」は、DVDにはないので、ボタンを押しても、動きませんし、「ポップアップメニュー」は、BD特有のメニューなので、制作するなら、どのようなメニューが良いか、ゼロから検討する場合が多く、「ポップアップメニュー」について、調べることになるのです。
大変有名な映画のBDでは、非常に趣向を凝らした「ポップアップメニュー」がありますが、普段は意識せず、見逃していることが多いので、BDをよく見る人でも、それが、「ポップアップメニュー」で、どのように制作すれば、視聴者に付加価値を提供できるか、を考えるのは、まさにBDの制作に突入した時なのです。
制作の現場でも、実際に、DVDやBDの試写の段階で、初めて、これら各メニューの違いを説明しなければならないことも多く、そうなると、当然、メニューの作り直しとなり、
制作に戻りの工程が生じます。BDを制作する時は、ある程度覚悟しておかなければいけません。
DVDとBDの両方を同時に作るときには、この「ポップアップメニュー」の制作も大事なポイントの一つとなります。
投稿者プロフィール
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大学を卒業して、映像プロダクションに勤めました。
数社を渡り、福岡市インキュベート施設で独立。
2000年:映像音響処理技術士
2013年:マルチメディア検定エキスパート
2014年:Webデザイナー検定エキスパート
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