アイリス(絞り)
アイリス(絞り) iris
映像制作の場面で、絞りという言葉を使うときは、アイリス(絞り)のカメラのF値のことです。レンズなどにつけられている入射光量を調整する機能を持つ装置のことで、口頭では、「絞り」との呼び方で使われています。そのデータは、F値として、表示されます。√2の倍数で目盛られており、数値が増えるごとに光量は半分づつ減少します。データの表示は、「F=1.4」、「F=2」、「F=2.8」など。人間の目に例えると、眼の虹彩と同じ役割で、光の量を調整する機能を持っています。

メモとポイント

F値は、ゲインとも相関連して設定する値ですが、ゲインの基本値は、「0」を基準値にして、このアイリス(絞り)の調整を行って被写体を最適な光量で撮影することになります。

光量の変化によって、被写体の印象も大きく変わるため、最適なF値をどのように設定するかは、経験を積んでいくことで、感覚を覚えていくことができます。最新のカメラでは、オートフォーカス、オートアイリスでも、十分に撮影できますが、そのような環境であれば、撮影に困ることはありません。しかし、撮影の難しいオート設定では、被写体を捉えることができない環境に遭遇します。その様なときには、F値やゲインなどを調整しなければいけません。

厳しい環境の中、撮影をしなければいけない場合には、これまでの経験に左右されるので、普段から、オート設定に頼らず、マニュアルで設定し撮影することで、アイリスを自由に使いこなすことができるようになります。マニュアル設定で撮影すると、今回のF値の数字が、いくつだったのかも、撮影終了後、頭の中に叩き込まれ、意識するようになります。

アイリスは、オート設定に任せず、マニュアル設定で撮影を行うと、照明デザインにも意識が行くようになり、よりよい撮影ができるようになります。

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投稿者プロフィール

画風
画風~伝える、わかる、ひろがるをあなたへ。~
大学を卒業して、映像プロダクションに勤めました。
数社を渡り、福岡市インキュベート施設で独立。

2000年:映像音響処理技術士
2013年:マルチメディア検定エキスパート
2014年:Webデザイナー検定エキスパート