- SQ(シークエンス) sequence
- 映像制作の場面で、SQという言葉を使うときは、「Sequence」(シークエンス)の略語として、扱います。演劇での場・幕に対して、映画では、場をシーンと呼び、幕をシークエンスと呼びます。カットが集まって、シーンを構成します。そして、そのシーンが集まりシークエンスを構成することになります。構成とは、ある目的をもって編集され、タイムライン化されたものでなければ、構成とは呼びません。つまり、カットを、適当に、またはランダムに配置して、そのシーンや、シークエンスの映像が、理解できないものである場合は、単なる配置された未編集の映像物として、解釈します。元々の語源の意味は、「相次いで起こること、連続もの」です。
メモとポイント
シークエンスは、「シーケンスを短くして。」等として、”シークエンス”と発音しない日本人も多いですが、同じ意味合いで使います。
または、SQを・・・。と使う人もいます。
発音の都合上、シークエンスではなく、シーケンスと呼ぶ方が、発音しやすいというのもありますが、全く同じ意味合いで使います。
シークエンスとは、影像の一連の流れを作るまでの一つの構成上の単位を示すもので、影像と音楽を併せ持ったシークエンスとして、その映像の訴えようとするテーマを示していることもあります。大きな意味での映像の一つの構成を示すこともありますし、音楽がない状態での影像だけの細かい構成の場合を示す場合もあります。
その単位や態様は、その時の会話の中で指摘されている映像に対して、どこを示すかは、それぞれが話し合っている文脈によって判断します。つまり、シークエンスとは、いくつかのシーンの積み重ねによって構成されたものをシークエンスとして表現して、第1章、第1項、又は劇の1幕、オープニング、エンディングなど、その時々の場面の一区切りのことを示します。
一方で、映像制作ソフトや合成ソフトなどで使う編集データのSQは、完全なる完パケのタイムラインをSQというファイルで命名することもありますし、完パケに使うための部分的なシークエンスを作るために必要なブロック要素のタイムラインをSQというファイルで利用することもあります。制作の過程では、一つのシークエンスを完成させるために、レイヤーを重ねて編集するために、必ずしも複数のシークエンスが含まれなければいけないということはありません。制作の都合上、効率が最大化するようなタイムラインを作り、編集作業を行います。
1本の映画やドラマは、必ず、シークエンスの連続によってストーリーが展開されることから、先行画面とのつながりがもっとも重要となります。
その重要性を実現させるためには、映画やテレビの文法から離れ、より効果的なシークエンスの積み重ねをすることで、訴えようとするテーマを最大化しています。
そのため、基本的には、文法違反になっていても、シークエンス全体で見たら、この映像表現でよいというものが多くあります。文法や作法は、あくまでも基本的な場合に適用していて、シークエンスでは例外が生まれます。
投稿者プロフィール
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大学を卒業して、映像プロダクションに勤めました。
数社を渡り、福岡市インキュベート施設で独立。
2000年:映像音響処理技術士
2013年:マルチメディア検定エキスパート
2014年:Webデザイナー検定エキスパート
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